気の医学講座

日常の出来事、鍼灸・東洋医学の治療など、さまざまな観点で気について取り上げてみたいと思います。

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第176話 カゼの治療は肺ではなく胃です

 このブログへの訪問、ありがとうございます。

 さて、カゼはデトックス症候群っていう前前回の記事を書いてから、大分、時間がたってしまいました。(汗)

 

 「理屈はわかるけど、でも実際カゼ引くと、そんなこと言ってられないぐらいに、つらいんです!」っていう人もいることでしょう。



 あるいは、「カゼは万病の元っていうのは何なんですか?」って声もあるかもしれませんねえ…。



 今回は、そのあたりについて解説してみたいと思います。



 前前回にも書いたと思いますが、カゼの症状、すなわち発熱、頭痛、のどの腫れ痛み、セキ、痰、くしゃみ、鼻水、下痢…などは、全て体内毒素を排出するためのデトックス反応だということです。



 つまり、体内毒素を排出しているわけですから、とりあえず、その間は、毒素を貯めこまないことが何よりも大事です。



 ですので、食べないことが回復の早道になるわけです。

 「カゼには、栄養を摂って免疫力を上げよう!」ってのは、まさに逆効果。



 カゼの時に特に炭水化物や甘いものを食べてみてください。

 くしゃみや鼻水が多くなりますよ。

 あるいは、セキや痰がひどくなりますからね。



 逆に言えば、そういう症状がひどくて薬を飲んでも治まらないという人は、とにかくカゼの時だけでも糖質制限してもらうことです。



 かと言って、熱があるときはタンパク質や脂肪も摂らないことです。



 ようするに、カゼの時は断食がよいということです。

 断食については、また機会があればお話ししたいと思います。



 で、 カゼがデトックス反応として自然経過するか、はたまた万病の元へと進展していくかの境目は、どうもこのあたりにありそうですね。



 では、なぜ食べるといけないのでしょうか?

 食べて食べて栄養一杯になることが、なぜいけないのでしょうか?



 そのカギが“胃酸”にあるのです。

 もしカゼを引いても、しっかりと食べて治ってしまう人がいるとすれば、その人は胃酸の分泌が良く、胃液のpHも強酸が保たれているという人です。



 カゼを引くと、胃酸の分泌が低下します。

 これがカゼの時の食欲不振の背景ですが、それは食べないようにするための整理的治癒反応でもあります。

 それで、もともと胃酸分泌の悪い人では、全く食べ物を受け付けられなくなってしまいます。

 そこまでいかない場合は、それなりに食べてしまうわけですが、胃酸分泌が低下することによって胃液による消火が不十分になります。

 つまり、胃液によって十分に小さな小さな分子にまで消火分解することができません。

 胃の蠕動運動も低下していますので、未詳化で大きな分子のまま小腸へ送られることになります。

 もちろん、胃酸が少ないと、食物に含まれている細菌やウイルスなんかも殺菌できにくいので、胃をスルーして小腸に到達してしまいます。

 さらにさらに、食品中に含まれている化学物質(化学調味料や添加物など)によって小腸粘膜が障害され、通常なら小さな小さな消化された分子しかつうかできないところが、これまたスルーして体内へ侵入できてしまうわけです。



 このように、腸粘膜におけるバリア機能が損傷して有害なものが侵入してしまう病状をLGS(腸管壁浸透症候群)と言います。

 これは日本では馴染みがないですが、アメリカの栄養療法を行う医師の間では常識的な概念だそうです。



 このLGSがカゼの時に起きているというのは私の感覚的な思いつきですが、でも思いつきじゃなく、実際患者さんを診ていると、カゼをこじらせた人というのはそういう人だなと感じます。



 LGSになるのは、どんな人かというと、以下のように書かれています。

1、抗生物質を服用している人

2、消炎鎮痛剤を服用している人

3、ステロイド剤を服用している人

4、抗がん剤を服用している人

5、炭水化物、糖質、特に精製された白米、白砂糖多量に摂取している人

6、牛乳を飲んでいる人

7、アルコールを飲んでいる人



ほかにもありますが、だいたい、そんな感じです。



 となると、そもそも、普段から薬を飲んでいる人は既に腸粘膜のバリアが損傷されてしまっていますし、カゼですぐに病院え行く人は抗生剤を飲んでしまっているわけです。



 ですから、LGSをかかえた人はカゼの発症と同時に、それはデトックスでありながら、立派な病気ともなっているというわけです。



 栄養を摂って体力をつけて病気に勝とうとしても、栄養の消化吸収がうまくいっていないのですから、逆効果というわけです。



 ここまでくると、カゼの対処法が見えてきますよね。



 1、カゼ薬は飲まずに、食事を節制する。

 食事の節制は断食が理想だが、難しければ、野菜中心に消化のよいものにする。

 もちろん、生野菜は不可。



2、食べる場合は胃に負担をかけないよう、りんご酢かレモンの絞り汁を5倍に薄めた水をお茶代わりに飲みながら食べる。

3、鍼灸の治療目標は胃腸を整えること、胃酸分泌を促すことや胃腸の調子を整えることである。



 ってな感じでしょうか?

 いやいや、私は今すぐにでも、この39度の熱を下げて、セキを止め、鼻水を止めて仕事に行けるようにしてほしいという人がいらっしゃったら、それは病院で駐車でも点滴でもしてもらってください。



 その方が早いかもしれないですが、むしろ遠回りになっちゃうかもしれないですよねえ…。



 カゼは治ったけど、セキだけが止まらないとか、カゼからぜんそくになったというせきぜんそくでは、胃酸の分泌低下が残っていますので、肺を治療するのでなく、胃を治療しなければいけません。

 ここが味噌なんです。

 カゼっていうと、すぐに肺を治療するって考えてしまうでしょうが、肺をいくら治療しても良くなりませんよ。



 今日も、ありがとうございました。



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 今日も、ありがとうございました。



 

 





  





















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  1. 2013/11/15(金) 19:09:28|
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