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さて、今回から、具体的な症状についてのお話をしていこうと思います。
「あなたは、くびや肩がこっていませんか?」
「あなたは、腰が痛くないですか?」
(この質問はなんだか、“たけしの本当は怖い家庭の医学”みたいですね。)
東洋医学では、こういった身体のこりや痛みなどの症状であっても、肝(木)・心(火)・脾(土)・肺(金)・腎(水)の五臓を中心に病気の根っこを探していきます。
症状は雑草と同じで、身体の外に現れているところだけ取り除くようにしても、また次から次へと生えて出てくるというわけです。ですから、根っこから取り除こうというのが、東洋医学の基本的な考え方でもあるのです。
そして、病気の根っこが五臓のいずれにあるか、もしくは、前回と前前回にお話した相生関係・相剋関係のいずれで進行しているかを判断し、その判断にもとづいて治療を進めていくことになるわけです。
「それじゃ、くびや肩のこり、腰の痛みはどの五臓と関連があるんですか?」
まず簡単にいうと、頭とくびは肝、肩は肺、背中は心と脾、腰とおしりは腎とそれぞれ関係しているんです。
これで、どこに症状があるかで、それぞれどこの五臓のはたらきに問題があるかがわかりますよね。
ツボは、症状の現れているところだけでなく、問題のある五臓と関連するツボも併せて使うと効果的です。
それでは、少し詳しくお話しますが、その前に、背骨の基本的な数を紹介しますね。
くびの後ろで、肩の付け根に骨の出っ張りがあるのが触れますね。
これが頸椎というくびの骨の7番目です。(くびの骨は人間でもキリンでも7こなんです。)
そして、7番目の頸椎の下から、胸椎とよばれる背骨が12こあります。
さらに、その下に腰椎とよばれる背骨の骨が5こあります。
その下が仙骨で、骨盤の後ろになります。
わき腹のところで触れる腰骨がありますが、この骨は腸骨といい、その骨の一番高いところをズボンのベルトが通りますね。
この高さが背骨では、4番目の腰椎になります。
ここから、背骨の出っ張りを四つあがったところから下で骨盤まで含んだ領域が、いわゆる腰になります。
この腰とおしりのところは、五臓では腎の支配領域になるのです。
東洋医学でいうところの腎は、スタミナを貯蔵し、泌尿生殖器系統のはたらきを含んでいます。
ですから、骨盤の大きい人は、それだけ腎のエネルギーが旺盛だということなんです。
「おしりの大きい人は安産タイプ」って言われるのは、それですね。
男性と女性の骨盤を比較すると、女性のほうが大きいですよね。
そこから見ても、女性のほうが腎のエネルギーは強いのです。
それは、もちろん子どもを産むためですが、腎のエネルギーが強いので、女性のほうが長生きするようにできているということでもあるわけです。
つまり、腎に貯蔵されているスタミナは、寿命にも関係しているということです。
この腎に貯蔵されているスタミナが消耗されると、その度合いに応じて腰の張りから、痛みを感じるようになります。
「一晩寝れば、腰の疲れも回復するから大丈夫!」
っていう人は、まだ腎のスタミナがある程度保たれているということです。
夜、疲れているのに眠ろうにも眠れないという人は、腎のスタミナが一定以上保たれていないので、眠る体力がなくなっているということです。
また、睡眠時間を削って仕事や勉強をしている人も、腎のスタミナを消耗していくことになります。
こういう人では、足がほてる、抜け毛が多い、疲れやすい、根気がない、切れやすいなどの症状も現れていることが多いのです。
その場合には、ぜひ、“スタミナ灸”をお勧めいたします。
スタミナ灸については、
第17話で紹介しています。
第17話のところでお話しましたが、このスタミナ灸ができるのは5月6日の立夏の前日まででしたね。
今日は最後に、 その理由についてお話しますね。
腎は五行では水の性質ですから、季節では冬に応じています。
5月6日の立夏から夏になります。夏は五行では火で、五臓では心が旺盛になる季節です。
夏のあいだは、腎のはたらきはバイオリズム的に、正常な範囲内で下がります。
その腎を強化することは“水剋火”の相剋関係で夏の季節に旺盛になる心のはたらきを抑えてしまうことになるわけです。
症状を抑えるという観点で治療できても、季節に応じるバランスとリズムという観点では治療が成り立たないということになるわけです。
このように、5月6日の立夏から72日間の夏の間は、腎のはたらきのレベルが下がります。そのため、腰痛など腎の系統に症状がある場合には、その症状自体のレベルも下がり、腰痛が治まってきます。
ですから、直接、腰などに治療する必要がなくなるのです。
ところが、立夏を過ぎてからの夏の間に、腰痛がひどくなる人がいますね。
これは、五行のバランスとリズムをくずしてしまっているのです。つまり、こじらせているということですね。
こういう人では、肩こりから徹底的に治療する必要があります。
肩は肺と関係していますが、肺のはたらきを良くすることで、腎のはたらきが回復することになります。これは“金生水”の相生関係(
第19話)によるものです。
肩こりのツボは、
第8話で紹介しました。
一つ目は、
合谷(ごうこく)です。
二つ目は
曲池(きょくち)です。
三つ目は、
四涜(しとく)です。
これら手のツボだけでは、肩こりがなかなか楽にならないという人には、これをお勧めします。
肩のこったところにこれを着けると、滞った気や血液の循環が改善し、すっきりとしますよ。
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第1話 太る体質、やせる体質は何に由来するのでしょうか?
- 2007/04/17(火) 09:06:22|
- 鍼灸
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佐伯先生、こんにちは。
私はトライデント鍼灸専攻夜間部AF4-7 柴田俊生と申します。
早速ブログを拝見し、コメントさせていただきます。
とても分かりやすく書かれており、我々初心者には参考になります。
ブログをご紹介いただきありがとうございます。
今後とも授業も含め、よろしくお願いいたします。
- 2007/04/18(水) 09:06:33 |
- URL |
- 名古屋セラピストオフィス柴田俊生 #-
- [ 編集]