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さて、“健全な精神は健全な肉体にやどる”という言葉があり、これにはいろいろと議論もあるようですが、ここではこれを東洋医学的み考えてみたいと思います。
東洋医学では腎には精が貯蔵されていると認識しています。
この精は生命の根源をなすもので、受精卵から一個の人間を作る成長・発育の源でもあります。
ですから、腎に貯蔵されている精が充実していることで、健全な肉体が作られるのです。
それでは、この腎に貯蔵されている精は、どうやって充実するのでしょうか?
父母から受け継いだ精は、出生後は、脾胃によって飲食物を取り入れ消化・吸収し、五臓を養います。いわゆる栄養の補給です。
五臓が栄養で満たされ充実すると、余った分は、腎に精として貯金され、精として使われます。
このようにして、わたしたちの肉体は飲食物によって作られているのです。
むかしの人は、「食べたものが血となり、肉となる。」と言っていましたね。
ですから、健全な肉体は健全な食べ物によって作られるとも言えるでしょう。
東洋医学では、腎に貯蔵される精が充実すると、そこには“志”がやどると認識しています。
志とは、字源的には“之”と同じで、「心に何かをもって進んでいくこと」を表しています。
その何かとは、そう、“夢”ですね。
腎に貯蔵される精が充実して健全な肉体が作られるのですから、健全な肉体があって初めて、わたしたちは“夢を見ること”ができるのです。
これが、“健全な精神は健全な肉体にやどる。”ということになります。
『孟子』には、「志は気の帥(すい)なり。」とあります。
つまり、志しがあって時間的・空間的な変化を引き起こす気を指導するということです。
言い換えると、潜在意識によって夢は実現するという、心理学でいうところのマーフィーの法則と相通じているのです。
マーフィーは、「思考は現実化する。」と言いました。
東洋医学では、2000年ほど前に書かれた『素問』という医学古典のなかに、「気より形を生じる。」とあります。
健全な肉体にやどる健全な精神とは、物事に対して肯定的で、積極的な気です。
もし、肉体が疲労困憊していて腎の精が消耗されていると、弱気になり否定的で消極的になり、志しは萎えてしまいます。
志しが気を導き、その気より形、つまり現実が生まれるのですから、志しを達成する、つまり夢を実現するための道のりに起こる出来事は、たとえ苦難であっても、すべて“わくわく”した出来事として受け止めることができるのです。
しかし、健全な肉体をもてない人では、健全な精神はやどらず、否定的・消極的で夢をもつことができないために、自分の身に起こる出来事に恐れ・驚きやすくなってしまうわけです。
“夢を見ること”がいかに大切かが、おわかりいただけたでしょうか?
大きな夢を描いて、ともに“わくわく”した人生を送りましょう。
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